鹿島アントラーズのホームスタジアムは、2025年7月1日から「メルカリスタジアム」という愛称になりました。略称は「メルスタ」です。
フリマアプリのメルカリがネーミングライツ(命名権)を取得したためです。
ただし、この話には知っておくと納得できる背景があります。スタジアムの老朽化と、修繕費の重さです。
契約の中身
| 新しい愛称 | メルカリスタジアム(略称:メルスタ) |
| 開始 | 2025年7月1日 |
| 契約期間 | 3年間 |
| 契約料 | 年間1億5,000万円 |
| 契約したのは | メルカリ/茨城県/鹿島アントラーズ |
年間1億5,000万円という金額は、茨城県が持つ施設の命名権としては過去最高額です。
契約料は茨城県と鹿島アントラーズで等分されます。片方が総取りするのではなく、県とクラブで分け合う形です。
正式名称は変わっていません
ここが混乱のもとになっています。
変わったのは愛称だけです。正式名称は「茨城県立カシマサッカースタジアム」のままです。
ネーミングライツはよくこの形をとります。県が持っている施設なので正式名称は残し、呼び名だけをスポンサー名にする、という仕組みです。
そのため、場面によって呼び方が混ざります。
- クラブや放送では「メルカリスタジアム」「メルスタ」
- 行政の文書や正式な場面では「茨城県立カシマサッカースタジアム」
- 昔からのファンの会話では「カシマスタジアム」「カシマ」
どれも同じ場所を指しています。検索するときに出てくる情報が食い違って見えることがありますが、別のスタジアムではありません。
なぜ命名権を売ったのか
ここが本題です。
このスタジアムは県が持っている施設です。そして老朽化にともなう修繕費が、県の財政の負担になっていました。
どのくらいかというと、こうです。
修繕費は過去10年間で計約75億円
10年で75億円です。単純に割ると年7億5,000万円になります。
県はこの契約料を修繕費に充てる考えです。ただし年間1億5,000万円のうち県の取り分は半分なので、県の収入は単純計算で年間の修繕費の約1割にあたります。
つまり、命名権を売っても修繕費のすべてがまかなえるわけではありません。それでも1割は1割です。県有施設として過去最高額の契約になったのは、それだけ必要とされていたということでもあります。
スタジアムは1993年から使われています
老朽化という言葉が出てくる理由は、単純に古いからです。
Jリーグの開幕に合わせて作られたスタジアムで、その後2002年のワールドカップに向けて大きく改修されました。それから20年以上が経っています。
4万人近く入る大きな施設を維持するには、それなりのお金がかかります。屋根、座席、照明、ピッチ、設備。どれも定期的に手を入れる必要があります。
「名前が変わった」という話の裏には、大きなスタジアムを持ち続けることの難しさがあります。
検索するときの注意
改称から日が浅いので、ネット上の情報は入り混じっています。
アクセスや座席を調べていると、「カシマサッカースタジアム」で書かれた記事と「メルカリスタジアム」で書かれた記事が両方出てきます。どちらも同じ場所の情報です。
ただし気をつけたいのは、古い記事は中身も古い可能性があるということです。名前を更新していないサイトは、料金や座席の情報も更新していないことがあります。
行く前には、鹿島アントラーズの公式サイトでその試合の情報を確認してください。
まとめ
- 愛称は2025年7月1日から「メルカリスタジアム」。略称はメルスタ
- 契約は3年間、年間1億5,000万円。茨城県の施設としては過去最高額です
- 契約料は茨城県と鹿島アントラーズで等分
- 正式名称は「茨城県立カシマサッカースタジアム」のまま変わっていません
- 背景にあるのは老朽化。修繕費は過去10年で約75億円にのぼります
- 県の取り分は年間の修繕費の約1割にあたります
スタジアムへの行き方はメルカリスタジアムへのアクセス、座席についてはメルカリスタジアムの座席にまとめています。
※ この記事の情報は2026年8月28日時点のものです。契約内容は変更されることがあります。最新の情報は茨城県および鹿島アントラーズの公式発表でご確認ください。

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