先に結論を書きます。
水戸信用金庫スタジアムで席種名に「ホーム」が入っている席を買った場合、アウェイチームのものは何も持ち込めません。ユニフォームはもちろん、カバンや帽子でもエンブレムが入っていれば対象です。アウェイチームを応援する行為そのものも禁止されています。
ただし「SAミックス指定席」は別です。名前に「ホーム」が入っていないので、この席ならアウェイチームのユニフォームを着られます。ここは間違えやすいところなので、あとで詳しく書きます。
声を出して応援したいなら、選ぶのはゴール裏ビジター自由席です。静かに見るだけでいいなら、ミックス席という手もあります。
以下、詳しく説明します。
座席の配置はこうなっています
まず全体像です。スタジアムの入口にある案内板を撮ってきました。

色分けを見ると分かりやすいと思います。
- 赤……ゴール裏ビジター自由席(アウェイのユニを着られる唯一の席)
- 紺……ゴール裏ホーム自由席
- 水色……バックホーム自由席(2ブロックに分かれています)
- 紫……SAミックス指定席 前段・後段
- その他の色……SSS・SS・SAの各ホーム指定席
そしてここが紛らわしいところです。図を見ると、紫のSAミックス指定席は、赤いビジター席のすぐ隣にあります。
ビジター席のすぐ隣がミックス席。ここはアウェイのユニフォームを着てよい席です。位置関係を見ると、なるほどという配置になっています。
なお案内板にはゲート番号も振られています。ビジターゲートは⑥です。
対象になる席種の一覧
水戸ホーリーホックの2026/27シーズンの観戦ルールでは、次のように定められています。
席種名に「ホーム」を含む席種では、ビジターチームのユニフォームをはじめ、ビジターチームを応援していると想起される物の使用・着用及び応援行為を禁止
対象になるのは、次の席です。
- SSSホーム指定席
- SSホーム指定席(前段・後段)
- Sホーム指定席(前段・後段)
- SAホーム指定席(前段・後段)
- バックホーム自由席
- ゴール裏ホーム自由席
- SSホーム車椅子席
- バックホーム車椅子席
それぞれの場所と価格は水戸信用金庫スタジアムの座席にまとめています。メインスタンドは中央のSSSがいちばん高く、外側に向かって安くなります。
理由はトラブル防止です。ホームサポーターが集まるエリアに相手チームの格好で入ると、もめる原因になるからです。
Jリーグの無料招待キャンペーン「おいでよJリーグ」で招待される席も、バックホーム自由席とゴール裏ホーム自由席です(10月11日の清水エスパルス戦、11月29日のV・ファーレン長崎戦)。招待で行く場合も、相手チームのユニフォームは着られません。対象試合と応募方法はJリーグの無料招待2026秋「おいでよJリーグ」にまとめています。
「SAミックス指定席」なら着られます
ここは間違えやすいところなので、丁寧に書きます。
禁止されているのは、あくまで席種名に「ホーム」が入っている席です。「SAミックス指定席」は名前に「ホーム」が入っていません。上の禁止リストにも含まれていません。
つまり、ミックス席ならアウェイチームのユニフォームを着られます。名前のとおり、両方のサポーターが入れる席です。
9月2日の鹿島戦では、ミックス席も赤でぎっしりでした。アントラーズのユニフォームを着た人が、それだけ入っていたということです。
ただし、応援のしかたには制限があります
着るのは自由でも、騒ぐのは別です。公式のルールにはこう書かれています。
SAミックス指定席前段・後段、バックビジター車いす席での常に立ち上がっての応援や、拡声器の使用、鳴り物、Jリーグ公式グッズLフラッグを超えるサイズの旗
これらが禁止されています。立ちっぱなしで声を出す、太鼓を鳴らす、大きな旗を振る。そういう応援はできません。
座って静かに見るぶんには、アウェイのユニフォームで問題ないということです。
考えてみれば当然で、アウェイサポーターで「指定席に座って落ち着いて見たい」なら、ミックス席を取るしかありません。ゴール裏のビジター席は自由席で、立って応援する場所です。
実際に赤で埋まっていたということは、同じことを考える人が多いということです。取るなら早めに動いたほうがいいと思います。
禁止されているのはユニフォームだけではありません
ルールの文面は「ビジターチームを応援していると想起される物の使用・着用及び応援行為」です。つまり次の3つがまとめて禁止されています。
- 着ること……身につけるもの全般
- 持つこと……持ち物全般
- 応援すること……アウェイチームのゴールで喜ぶ、チャントを歌う、拍手以上の反応をする
ユニフォームを脱げば大丈夫、という話ではありません。ホーム側の席に座る以上、アウェイチームを応援する振る舞い自体が禁止されています。
クラブのものは、全部です
ここが一番の誤解ポイントです。対象はグッズの種類で決まりません。クラブに関係するものは、全部です。
ユニフォームやタオルマフラーのような応援グッズはもちろんですが、エンブレムが入っていれば何でも対象になります。カバン、帽子、キーホルダー、スマホケース、ステッカー、ピンバッジ。身につけるものと持ち物の区別はありません。
「これくらいなら大丈夫だろう」と考えないほうがいいです。判断に迷うものがあるなら、それは持っていかないほうが安全です。
持ってきてしまった場合は、エンブレムが見えないようにするしかありません。
カバンなら、エンブレムの面を体側に向けて持つという形になります。背負うのではなく前で抱える、ロゴ側を自分の体に向ける。要は、周りから見えなければいい、ということです。
ただ、その状態で試合中ずっと気を使うことになります。最初から持っていかないのが、いちばん確実です。
違反したらどうなるか
軽く考えないほうがいい部分です。ルールにはこう書かれています。
禁止行為に違反し、安全確保に問題となる行為を行ったお客様については、退場、または入場禁止の処分に従って頂く場合があります。入場禁止処分は日本サッカー協会およびJリーグのルールにより他スタジアムにも適用される場合があります
ポイントは最後の一文です。入場禁止は、その試合やそのスタジアムだけで終わらない場合があります。日本サッカー協会とJリーグのルールにより、他のスタジアムにも適用されることがあると明記されています。
自分の応援しているチームのホームゲームに行けなくなる可能性がある、ということです。
アウェイのユニフォームで応援できるのはどこか
声を出して応援するなら、ゴール裏ビジター自由席です。
この席では逆に、水戸ホーリーホックを応援していると思われる物の使用・着用と、応援行為が禁止されています。ホーム側とビジター側で、鏡のように反対のルールになっています。
アウェイチームのサポーターとして応援したいなら、迷わずここを取ってください。ビジター席側の詳しいルールは水戸信用金庫スタジアムのビジター席ガイドにまとめています。ビジター席のチケットは一般販売の日から前売りで買えます。当日券が出ない試合もあるので、前売りで用意しておいてください。
ホーム側の席でも、応援できる範囲は席によって違います
ホーム側の席を取った水戸サポーターの方向けの話です。同じ「ホーム側」でも、席によってできることが違います。
| 席 | 常時立ち上がっての応援 | 鳴り物・大旗 |
|---|---|---|
| バックホーム自由席 ゴール裏ホーム自由席 | できる | 使える |
| メインスタンドの指定席 (SSS・SS・S・SA・SAミックス) | できない | 使えない |
メインスタンドの指定席では、常時立ち上がっての応援、鳴り物、大旗、拡声器がいずれも禁止されています。立ち上がれるのは選手入場のときと、試合終了後の選手周回のときだけで、それも自分の席の位置に限られます。
逆に、声を出して立って応援したいならバックホーム自由席かゴール裏ホーム自由席を選ぶことになります。応援の中心になるのは、バックホーム自由席のうちゴール裏ホーム自由席に近いあたりです。
大旗のサイズには基準があります
「大旗」の定義ははっきり決まっていて、Jリーグ公式グッズのLフラッグ(1,015mm×1,575mm、竿150cm)を超えるものが大旗にあたります。この大きさまでなら大旗扱いにはなりません。
鳴り物は、事前のガイダンスで承認されたものだけが使えます。持ち込めば何でも鳴らせるわけではありません。
また21時以降は鳴り物の使用が禁止です。ナイトゲームで試合が長引いた場合は注意してください。
横断幕を出せるのは指定されたエリアだけです。
自由席の場所取りルール
バックホーム自由席とゴール裏ホーム自由席は自由席なので、並ぶ順番が席の良し悪しを決めます。ここにも細かいルールがあります。
- 並び場所の確保ができるのはキックオフの5時間前から。それより前に置いたものは撤去されます
- 並び場所には代表者名と人数を明記する必要があります
- 入場予定時刻の15分前には必ず列に戻ること
- 並び場所を確保しても、入場順が保証されるわけではありません
- 泊まり込みなど、指定時間より前からの待機は禁止です
また、開門後に自分の座席以外の席を確保することは禁止されています。荷物を置いて仲間の分まで押さえる、ということはできません。
何時に着けばこの時間に間に合うかは、水戸信用金庫スタジアムのアクセスと駐車場の記事にまとめています。車で行く場合は駐車場が埋まる時間との兼ね合いもあるので、あわせて読んでみてください。
持ち込みのルール
2026/27シーズンの公式ルールで、特に知っておきたいのは次のとおりです。
- ペットボトルは大きさに関係なく持ち込めます
- ビン・缶は持ち込めません。入場ゲート脇の紙コップに移し替えます
- ゲートの中では傘をさせません(雨傘・日傘・グッズの傘も同じ)。雨ならカッパかポンチョを
- 芝生席では、持ってきた椅子は使えません
- ベビーカーはゲートの中で使えません。入場ゲートで預かってもらえます
- 紙ふぶき・紙テープ、トランシーバーは持ち込めません
持ち物ごとの一覧や、座布団・印刷したチケットなど実際に行って分かった「持っていくと助かるもの」は、水戸信用金庫スタジアムの持ち込みルールにまとめています。
再入場はできます。係員に再入場券を見せてください。
他のクラブと比べると、水戸は線引きが分かりやすいほうです
この手のルールはクラブごとに違います。J1の20クラブの公式ルールを読み比べると、水戸は「ミックス席など決まった席だけ着られる」グループに入ります。
| クラブ | ホーム側でのアウェイのユニフォーム |
|---|---|
| 水戸ホーリーホック | 席種名に「ホーム」が入っている席は不可。SAミックス指定席なら着られる |
| 鹿島アントラーズ | ホームサポーターズシート、ホームゴール裏北、南側の席などは不可。北側のカテゴリー席などは着られる |
| 横浜F・マリノス | ビジターサポーターズシートとメインスタンドミックスエリアで着られる |
| 柏レイソル | ホームエリアでは「ビジターカラーの服装」での観戦やスタンドの通行も禁止 |
ほかのクラブも含めた比較はアウェイのユニフォームを着られる席 J1全20クラブの公式ルール比較にまとめています。
水戸のやり方は、席種名を見れば判断できるという点では分かりやすいです。迷う要素がありません。
迷ったら席種名を見てください。「ホーム」の2文字が入っていたらアウト。入っていなければセーフ。この一点だけです。
バックホーム自由席の実際
2026年9月2日(水)の鹿島アントラーズ戦(19時キックオフ)で、実際にバックホーム自由席に座ってきました。そのときの様子です。
その日の流れを最初から最後まで通しで書いたものが水戸信用金庫スタジアムに車で行ってきましたにあります。写真つきの記録です。
一般入場の時間でも座れました
16時40分ごろに到着し、一般入場(16時45分)の流れで入りました。結構埋まってはいましたが、空いている場所はまだあり、座ることができています。
平日のナイトゲームでの記録です。休日や集客の多い試合では、もっと早く埋まる可能性があります。
座席は背もたれのない青いベンチです

写真のとおり、背もたれもクッションもない平らなベンチです。ここに試合中ずっと座ることになります。早めに入って席を取れば、キックオフまでの待ち時間も加わります。
次の日は体中が痛くなりました。座布団があるなら、持っていったほうがいいです。
公式のルールで禁止されているのは「芝生席で持参した椅子を使うこと」です。座布団やクッションを禁止する記載はありません。詳しくは自由席は何時から並べる?と水戸信用金庫スタジアムの持ち込みルールにまとめました。
アントラーズサポーターとして、ホーム側の席で観てきました
ここからは個人的な話です。ただ、同じことをしようとしている方には役に立つと思います。
私は鹿島アントラーズのサポーターです。今回、バックホーム自由席のチケットで観戦しました。つまり水戸ホーリーホックの応援エリアです。
アントラーズのものは、何も持っていきませんでした
ユニフォームを着なかった、という話ではありません。そもそも持っていきませんでした。
ここは思っているより厳しいです。アントラーズに関係するものは、全部ダメです。ユニフォームだけの話ではありません。
カバン、帽子、キーホルダー、タオル。エンブレムが入っていれば何でも対象になります。
「ユニフォームさえ着なければいい」と考えて、普段使っているクラブのカバンで行ってしまう。ありそうな話だと思います。
だから今回は、アントラーズのものは何ひとつ持っていきませんでした。持ってきてしまうと、エンブレムを体側に向けて見えないようにするなど、試合中ずっと気を使うことになります。そもそも家に置いていくのが確実です。
チームカラーの服は着ていきました
とはいえ、気持ちはあります。エンブレムの入っていない、それなりに赤っぽい服を着ていきました。
クラブのロゴが入っていない、ただの色。これで問題は起きませんでした。
ただし正直に書くと、ここは微妙なところです。ルールの文面は「ビジターチームを応援していると想起される物」なので、露骨にチームカラーで固めれば指摘される可能性はあります。確実にいきたいなら、チームカラーも避けたほうが安全です。
周りは青が多い。でも、そうでない人もいます
席についてみると、周りは水戸の青いユニフォームが多数でした。ホーム側なので当然です。
ただ、面白いことがありました。
妻が隣の席の方と話していたのですが、その方は見た目ではまったくアントラーズファンに見えないのに、アントラーズのファンでした。
つまり、同じことを考えて来ている人はいるということです。見た目で分からないだけで。
気まずさは、大いにありました
正直に書きます。居心地は良くありませんでした。
いちばんきついのは、「イケー」と声が出せないことです。
自分のチームが攻め込んでも、黙っているしかありません。逆に相手が決めれば周りは沸きます。そのなかで座っているのは、思っていたよりつらいものでした。
ルール上、ホーム側の席でアウェイチームを応援する行為は禁止されています。守るべきルールです。ただ、守るというのはこういうことなんだ、と実感しました。
しかも、負けました
この日、鹿島は2-4で敗れています。
気まずさに耐えたうえで、負け。正直、こたえました。
結論:応援したいならビジター席へ
体験したうえでの結論です。
アウェイチームを応援したい気持ちがあるなら、素直にゴール裏ビジター自由席を取ってください。
ホーム側でも観ること自体はできます。ルールを守れば問題ありません。ただ、「観る」と「応援する」は違います。声が出せない状態で90分過ごすのは、想像以上にこたえます。
逆に、「静かに試合を見たい」「バックスタンドから全体を見たい」という目的なら、ホーム側の自由席は悪くない選択です。ピッチ全体は見やすい位置でした。
まとめ
- 席種名に「ホーム」が入っていたら、アウェイのユニフォーム・グッズ・応援はすべて不可
- 「SAミックス指定席」なら着られます。ただし立ちっぱなしの応援や鳴り物は不可
- 禁止されているのは着用だけでなく、応援する振る舞いそのもの
- クラブに関係するものは全部ダメ。カバン・帽子・キーホルダーなど、エンブレムが入っていれば対象になります
- 違反すると退場や入場禁止。入場禁止は他のスタジアムにも適用される場合があります
- アウェイ側で、立って応援したり鳴り物を使ったりできるのはゴール裏ビジター自由席だけ
- ホーム側でも、立って応援できるのはバックホーム自由席とゴール裏ホーム自由席だけ。メインスタンドの指定席は不可
- アントラーズサポとしてホーム側で観たら、気まずさは大いにありました。「イケー」が言えません
- 応援したい気持ちがあるなら、迷わずビジター席を。静かに観たいだけならホーム側の自由席でも構いません
- 座席は背もたれのない平らなベンチ。座布団を持っていってください
- 自由席の場所取りはキックオフ5時間前から。それより前に置くと撤去されます
- ゲート内では傘を使えません。雨ならカッパを
ビジター席側のルールは水戸信用金庫スタジアムのビジター席ガイドにまとめました。ホーム側とは鏡のように逆のルールになっていて、しかもビジター席には前売り券がありません。アウェイ側で観る予定の方はこちらもご覧ください。
スタジアムへの行き方と駐車場については、水戸信用金庫スタジアムのアクセスと駐車場で詳しく書いています。
※ この記事の情報は2026年8月28日時点のものです。ルールは変更されることがあります。実際に行く前には、水戸ホーリーホックの公式サイトで最新の観戦ルールを確認してください。
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